ダブルバインド。日本語では「二重拘束」と訳します。意味は「矛盾した二つのメッセージを受けることで、どちらの行動も選択できず、あたかも拘束されたような(動けない、フリーズする)状態になること」です。
例えば、幼い子どもが「○○ちゃん、こっちに来て」と母親から言われて、母親のそばに行った。その時、電話が鳴りその、母親が「○○ちゃん、あっちに行ってて」と言う。
ある時は、母親に「勉強しなさい!!」と言われ、部屋に入ったとたん「なんでアンタは手伝わないの!!手伝いなさい」と言われる。
幼い子どもゆえ、(メッセージの解釈が未熟)二つの矛盾したメッセージを、そのまんま受け取ります。
そして、「え??どっち??Σ(・ω・ノ)ノ!」と、フリーズする。つまり、動けなくなる。
脳が、フリーズする、決めることを放棄する、そんなイメージかな。
見た目でも、固まり、その瞬間の眼球が小刻みに揺れているとも言われれいます。
このような状況下に(二つの矛盾したメッセージを受け取る)に継続しておかれて育つと、下記のような状態となることがあります。
第一養育者からダブルバインド(二重拘束)を受け続けた子どもは、人間関係に不信感を抱きやすくなると言われています。
大人であれば、来てと言われて行ったとたん「後にして」といわれた時に、(電話が来たからだな)状況が理解できるので、「待つ」
あるいは、「は~~(・ε・)イラッ 自分が呼んでおいてなんだよっ!!(・ε・)ブーブー」と、なんだかんだ理解できます(ダブルバインドとして捉えない)
しかし、自我が確立していない子どもは、二つのメッセージをそのまんま受け取ることになります。
つまり、矛盾したメッセージを受けとると、「どっち?どっちにすればいいの??」と二つのメッセージの間で脳が揺れ動き、右往左往する(迷う)ようなイメージです。
特に、幼い子どもは、第一養育者という絶対的な存在から、矛盾した二つのメッセージを受ける事で、次第にその矛盾から逃げられなくなります。
その子どもが大人になった時の特徴として、選択を迫られた時に「どっちだろう」と疑心暗鬼となり、、答えを言えない。
あるいは、「もういいよっっっ!!!!」と、その場からいなくなったり、話を遮ったりして聞かない。そして、やめる、切るなど。
行動パターンとして見えてくるかもしれません
そして、それ(ダブルバインド)が、環境によって身に着けた「世界観」とも言えるのであれば、日常において、会社での上司との関係、学校の先生との関係などなど、あらゆる場面において、ダブルバインドの状況を「作りやすく」なっているのかもしれません。
以上のことから、コミュニケーションがうまくいかない時、「性格」として諦めずに、専門家の元で、心の側面から自分自身を見つめてみることが、時に、必要だと思います。
打つ手は無限にあるのだから・・・
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。