ドーパミンとは何かというと、気分や情動を調節する神経伝達物質のひとつです。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わります。
快楽物質ではなく、欲求:求める気持ち・やる気・元気を生み出す神経伝達物質のひとつ。
よく言われる「多幸感・快楽」は、オピオイド(脳内麻薬)である、エンドルフィン、エンケファリンなど鎮静ホルモンの役割であり、ドーパミンではありません。
ドーパミンは、脳内の報酬系と呼ばれる神経系を活性化させるため、報酬系ホルモンとも言われています。
ドーパミンは、コカイン(薬物)・ニコチン(煙草)・エタノール(アルコール)・トルエン(シンナー)・アンフェタミン(覚せい剤)、フェンシクリジン(麻薬)などを服用すると活性化し、その結果として、脳内報酬が満たされることで、依存していきます。
上記の薬物が依存性を示す理由は、ドーパミンが多量に放出されるためでもあります。
欲求:求める気持ち・やる気・元気を生み出すドーパミン。
ドーパミンが増える時は、以下のようなときです。
ギャンブルやゲーム、筋トレなども、上記の理由により、ドーパミンが増えます。
求める気持ち・やる気・元気を生み出すドーパミンを増やすと、依存性が高まります。
言い換えると習慣になりやすくもなるという事。
何かを継続したいときや、目標を達成したいときに、ドーパミンを増やすとそれらが期待できます。
また、やる気や元気がないと感じる時にも、ドーパミンを増やす事で改善されます。
うつ病治療で使われるのも、この理由からです。
それでは、具体的にドーパミンを増やすにはどうすればよいいのか?
自分でできる下記のような行動をすることで、ドーパミンは増やせます。
明日、1週間後、1か月後、1年後が楽しみになるような生活をおくりましょう。
それが不確実な嬉しい出来事を期待することとなり、ドーパミンが増えます。
また、趣味を持ったり・地域コミュニティに参加することでも、予期していなかった嬉しい出来事が起こったり、嬉しい出来事が確実に起きると予想されることで、ドーパミンを増やすことが出来ます。
人間関係を工夫する事でも、ドーパミンを増やすことが出来ます。
それは、あいさつ・声掛け・相手のいい所をほめる・思いやり・助け合いをするなどです。
これらをすることで、予期しない嬉しい事を与えあうことが出来るので、ドーパミンが増えます。
しかし、単調であったり・ルーティンとして行動すると、ドーパミンは増えません。
心のこもっていない挨拶や、いつも同じことでほめたりしても、その
効果はありません。
丁寧な人間関係を築く行動をすることが必要です。
求める気持ち・やる気・元気を生み出すドーパミン。
その作用と仕組みを知ることで、依存に陥らなかったり、やる気や元気を出して、目標を達成することができたりします。
苦手なことでも、まずは、やってみる事で小さな達成感を感じ、その結果ドーパミンが増加し、それが、次へのやる気につながり、習慣化にもつながります。
報酬系ホルモンであるドーパミンをうまく活用して、毎日を楽しく心地よく暮らす事に活かしてて頂ければ幸いです。
以上、「達成感」を強く感じると、放出されるドーパミンのお話でした。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。