カウンセリングの分野では、心理学者のカール・ロジャーズが「無条件の肯定的関心」という姿勢を提唱しました。
これは、カウンセラーが、お客さま(相談者)の考えや気持ちを評価せずに、そのまんまを尊重(傾聴)する姿勢です。
しかし、お客様の話の内容を鵜呑みにしたり、単に迎合するという意味合いとは異なります。
カウンセラーの価値観も大切にしつつ、相手の体験、気持ちを尊重し関心を持って向きあおうとする姿勢。。。かな
「今、お話を聴かせて頂いたそれまでの体験をして、ココにいらっしゃるアナタ(〇〇さん)だから、素晴らしい」→無条件の肯定的関心
「素晴らしい数々の結果を世の中に打ち出したアナタ(〇〇さん)って、なんて素晴らしいのだろう。」→条件付きの肯定的関心
ニュアンスの違いにお気づきでしょうか?
夫婦においても、子育てにおいても、上司部下、先輩後輩においても、あらゆるコミュニティーにおいて、起こりうるヤツ。
「褒められてるのはわかるけど。。。なんか、、、」
「私個人としての存在が素晴らしい」のか、「結果を出した私だから素晴らしい」のか・・
結果を出しても出さなくても、存在自体がすでに尊いのが本来の私たちなのです。
そこを理解したうえで、「評価の質」を変えていくのならば、関係性は明らかに良好になることでしょう。
そして、子育てにおいてはお子さんの「自己肯定感」に大きく影響を及ぼすことになるかと思います。
「無条件の肯定的関心」という姿勢。
カウンセラーだけの姿勢ではありません。
みんなで「無条件の肯定的関心」を意識していくことも、ハートフルなコミュニケーションへ繋がる方法のひとつかもしれません。
本日も最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。